佐藤の日常記録

1997年生まれの人生奮闘記

学習指導要領

今日は日本の英語教育の目的について書きます。

 

このブログをご覧になってる皆さんは、学生時代の自分にどんな英語力があればよかったと考えますか。自分の子供にはどんな英語力を身につけて欲しいと考えますか。

 

できるに越したことはない、とか

テストで高得点がとれればいい、とか

日常会話くらいできればいい、とか

仕事で使えるレベルになりたい等

さまざまな考えがあると思います。また、さまざまな考えがあっていいと思います。

 

では国単位で見た時の、小中高で求める英語力とはどうなっているのでしょう。これを考える時、学習指導要領が一つの指標になります。

 

ここに書くのは大変なので割愛しますが、正直に言って、かなり高レベルの指導を学習指導要領では求めています。そして各教科書会社も学習指導要領の内容を満たせるような教科書を作っています。教科書は文部科学省による教科書検定を経て、学校単位で使って良いか良くないかを決めています。

学習指導要領に法的な強制力はありませんが、教科書がそうなっていれば、従わざるを得ません。

 

つまり実質教師が学習指導要領に従わないことは許されていません。そして文科省教育委員会は当然、学習指導要領に従ってくれる人や学習指導要領に理解のある人を採用したいはずです。

 

では学習指導要領の内容を満たすための授業が果たして子どもたちに力をつけさせる授業になるのか、という問題です。

 

僕の答えは、否、です。

 

理由は、2点あります。

 

1つ目はコミュニケーション=英会話と解釈せざるを得ない表記。

2つ目は指導要領の内容のレベルが高度かつ広範すぎること。

です。

 

これまでの指導要領に沿って指導をされてきた人間(私たち世代)を見てもできる人の方が少ないことは明らかでしょう。さらに新学習指導要領では高校を卒業した段階で

 

コミュ英③ 【聞くこと】

支援をほとんど活用しなくても

日常的な話題について

必要な情報を聞き取り、話の展開や話し手の意図を把握することができる。

 

コミュ英③ 【話すこと やり取り】

使用する語句や文、対話の展開などにおいて

支援をほとんど活用しなくてと

日常的な話題について

多様な語句や文を目的や場面、状況などに応じて適切に用いて

情報や考え、気持ちなどを話して詳しく伝え合うやり取りを続け、会話を発展させることができる。

 

というレベルを求めています。さすがに上品な言葉を使っても「アホ」でしょう。

 

難しい内容を指導要領に記し、後は現場に丸投げです。こんな運営方法ありますか?

 

半分以上僕の愚痴のような内容になってしまいましたが

 

文科省⇆教委⇆現場

でどこの間もかなりの認識のズレがあります。

教科指導に限らず、あらゆる面でズレが発生してます。

 

現場の悩みはいつ教委に、文科に伝わるのでしょうか。上から投げられたものを受け取るしかないこのトップダウンの状況に現場は疲弊しています。どこに声をあげたらよいのか。どう変えてくれるのか。

選挙に行かない若者同様、現場は上への信頼がもはや皆無です。