佐藤の日常記録

1997年生まれの人生奮闘記

部活動顧問

皆さんの学生時代の部活動は誰が指導していましたか?

多くは教員だったと思います。外部の指導者が来てくれたこともあるかもしれませんが、顧問として存在していたのは教員だったはずです。

 

僕が実際に教師になるまでは、学校の先生が顧問をやることを疑ってなかったんですよ。平日の放課後と休日の練習、試合や大会。どこに行くにも先生がついてくれてましたよね。

でもこれって普通じゃないんですよ。部活の時間の殆どは教員にとっては「定時外」なのが事実です。

ですが、これを普通だと思って育ってきた人って多いんじゃないかなと思います。僕の場合、バスケットボール部にずっと所属していましたが、中学はずっとバスケをしてきた先生、高校でもバスケをしてきた先生だったし、選抜チームの監督などもやっている実力のある先生に教わっていました。嫌々見にくる先生がいなかったのも、僕が、部活動は先生が見るのがあたりまえ、と思って育ってきた理由の一つかもしれません。今思えばそれってかなり幸せなことですし、そんなことを考えずに部活動に熱中してさえいればよかったあの頃の僕は恵まれた環境にいました。

 

ですがこのままで良いのでしょうか。

学校の先生の仕事は増えることはあっても減ることはありません。増え続けるのですから年を追うごとにどんどん教師の生活は苦しくなっていきます。そうなれば、本来の業務ではない部活動に対して不満を抱くのも当然です。教員の仕事は民間とは違って直接の利益を目的としません。ですから不利益にもなかなか注目しません。決まり事が変わることは殆どありません。だから教師の声は中々外に伝わりづらいのです。今年の春に「教師のバトン」というのがTwitterで流行りましたが、それで投稿された内容は惨憺たるものばかりでした。コンプライアンスがかなり厳しい業界ですから、放出できずに抱え込む先生もかなりいます。

 

一体誰がこの現状を救えるのか。

どんな手順を追えばこの環境は変えていけるのか。知るものは現場にはいません。政治同様、どうせ私たちの声なんて通らないと諦めてしまっている人が多いのも事実です。

 

今回は法律や施策の観点からは述べずにばぁーっと書いてみましたが、全て事実です。

これまで無償でやってきてくれた先生方にはもちろん感謝です。ですが同時に、このままではいけないと声をあげてこなかった点には恨む気持ちもあります。

 

どうすべきか分からないまま、疲弊していく現場をどうにかしたいと考え僕は大学院への進学を決意しました。院試対策から始まりますが、必ず一石を投じられるような成果をあげてみせます。